特別な夜を彩る「色男感」満載のワインは何か ジョージ・クルーニーばりのシャンパーニュ

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香りは非常に華やかです。熟したリンゴや、キンモクセイのようなお花の香りなどだけではなく、熟成からくるマッシュルームのような複雑な要素も感じます。

飲んでみると、口当たりはやわらかいのですが、存在感のある熟した果実味がしっかりと感じられ、そのあとに溶け込んだ木樽由来の香ばしいフレーバーが立ち上がります。余韻が非常に長く、うま味を伴った酸味がじわーっと広がり、いつまでも続きます。

ジョージ・クルーニーのような大人の魅力がたっぷり詰まっている(イラスト:くぼあやこ)

このシャンパーニュを有名人にたとえるなら、まさにジョージ・クルーニー!! 見るだけで人をうっとりさせる「ゴージャスでセクシーな外観」「華やかかつ熟成した大人の色香」「存在感のある味と余韻」……。

熟成したルプルー・プネには、彼のような大人の魅力があります。特別な日には、ちょっとぜいたくにこんなステキな“彼”と一緒に過ごしてはいかがでしょう?

セクシーなワインに合う料理は?

ちなみに、ミレジメのシャンパーニュには包容力があって、カンパイのときだけでなく、いろんなお料理にも幅広く合います。前菜からメインまでかなり広範囲に楽しめますが、シンプルなお料理よりも、どちらかというとしっかりめのお味のもののほうが合うでしょう。

お魚なら皮目をパリッと焼いて、ちょっとクリーミーでコクがあるような甲殻類のソースをつけていただくもの。お肉なら白身系の鶏肉や豚肉はもちろん、少し脂身のある牛肉や仔羊の料理などにも合います。

これらの濃厚さに負けないしなやかさがあるので、重めのお料理を食べた後に飲むと、口の中をさっぱりとしてくれたうえで、余韻が口中に広がるような感じになるんです。また、"締めシャン"などお食事なしで飲むと、ゆっくりとリラックスした気分にもさせてくれます。

そうそう、シャンパーニュは通常縦長のフルートグラスを使うことが多いのですが、このようなミレジメのシャンパーニュの場合は、香りを開かせて楽しむために、ちょっと大きめの白ワイン用のグラスを使うのもオススメです!

杉山 明日香 理論物理学博士、ソムリエ、唎酒師(ききざけし)

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すぎやま あすか / Asuka Sugiyama

佐賀県唐津市出身。有名予備校の数学講師として教鞭を執る傍ら、ワインスクール「ASUKA L’ecole du Vin」ではソムリエ資格試験対策の講座を主宰。また東京・西麻布ではワインバー「GOBLIN(ゴブリン)」 を、パリでは日本酒&シャンパーニュをテーマにした和食店「ENYAA(エンヤー)」をプロデュースしている。著書に『ワインの授業 フランス編』『ワインの授業 イタリア編』『受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座』『おいしいワインの選び方』など。

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