こんにちは!夏真っ盛りのこの時期は、キンキンに冷えた白ワインや泡がおいしく感じますね。これだけ暑いので、熱中症や脱水症状に気をつけて、お酒を飲むときもしっかり水など水分補給しながら楽しみましょう。
さて、今回のテーマは前回に続き「日本ワイン」。前回は白ワインを代表する甲州をご紹介しましたが、今回は日本を代表する赤ワイン、マスカット・ベーリーAについてのお話です。
日本のワインの基礎は大正期に造られた
ワインという飲み物のいちばんの魅力といえば、その多様性だと思っているのですが、どの国にもその国を代表するような品種がそれぞれあり、また味わいにも国民性や個性が感じられることが多くあります。
日本では、甲州とマスカット・ベーリーAという2品種がO.I.V. (国際ブドウ・ブドウ酒機構)のリストに載っており、日本のブドウ品種として注目されています。マスカット・ベーリーAのやわらかな味わいとしみじみとしたうま味には、和食との親和性を感じるとともに日本らしさを感じます。
私は仕事柄、毎月フランスでワインの造り手さんを訪問するのですが、その際のお土産に、最近は定番の日本酒に加え、日本ワインを持っていくこともあります。みなさんやはり興味津々。前回マスカット・ベーリーAをプレゼントした造り手さんにも、「軽やかでチャーミングな味わいだけど、余韻に旨味が感じられるね!」と褒めていただきました。世界的にはまだまだ有名とは言えませんが、日本酒や甲州とともに評価されるとうれしいですね。
さて、そんなマスカット・ベーリーAとはいったいどんなワインなのか。 まずはその歴史から紐解いていきましょう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら