気づけば超人気「甲州ワイン」は何がスゴイのか

あの「錦織圭」との共通点とは?

 日本を代表する「甲州」と錦織選手の共通点とは(イラスト:くぼあやこ)

こんにちは、杉山明日香です。木々の青さも濃くなってきて、初夏を感じるとともに梅雨のじめじめとした日々も始まりました。これからしばらくはキンキンに冷えた白ワインや泡がより楽しい季節です!とはいえ、今年の夏は昨年ほどには暑くなければよいのですが……。

さて、今回の「ワインの常識」のテーマは「甲州」。日本人ならぜひ知って、積極的に楽しんでいただきたい日本ワインの中から甲州というブドウ品種で造られる白ワインをご紹介します。

「日本ワイン」の定義とは

まず、最初にみなさんに知っておいてほしいのは、「日本ワイン」の定義。日本ワインとは、国産ブドウを原料として、日本国内で生産された果実酒のことをいいます。海外産のブドウやジュースを原料として、日本で醸造されたワインは日本ワインとは呼ばず、「国内製造ワイン」と言います。

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日本のワイン産地といえば、山梨県の勝沼などが思い浮かぶ方も多いかと思いますが、今や日本では、北は北海道から南は沖縄県まで、ほぼすべての都道府県でワインが造られています。日本におけるブドウ栽培地の北限は北海道名寄、南限は沖縄県恩納村で、緯度の差は約18度。ワインの代表国フランスのワイン産地では、北限であるシャンパーニュと南限のコルス島の緯度の差は約6度なので、いかに南北に幅広い範囲で日本のワイン造りが行われているかがわかります。

そんな中で、日本ワインを造っているワイナリーは200軒以上。ワイナリー数が最も多いのはやはり山梨県で、次に長野県、北海道、山形県の順で続きます。とくに長野県と北海道は近年ワイナリーが急増中で、注目の産地なんです!

ヨーロッパのワインには遠く及びませんが、日本ワインには約150年の歴史があります。明治初期に山梨県の甲府でワイン造りが始まり、シャトー・メルシャンの前身である大日本山梨葡萄酒会社が設立されたのは1877年のこと。昭和元年には山梨県に約320軒ものワイナリーがありました。またこの頃日本の風土に合わせて品種改良された、マスカット・ベーリーAやブラック・クイーンというブドウからは、今でも多くの日本ワインが造られています。

日本のブドウ品種の代表選手は白ブドウの「甲州」と、黒ブドウの「マスカット・ベーリーA」です。なぜこの2つが日本代表となったのか……そこにはワイン業界のあるルールが関係しています。

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