こんにちは、杉山明日香です。4月に入ってこれからは、外の空気を感じながら飲むワインがまた一段とおいしく感じられる季節になりますね。
さて、今回のテーマはジョージア。1991年に旧ソビエト連邦より独立した、東ヨーロッパの黒海東岸に面する小さな国です。日本では「グルジア」という国名が使用されていましたが、2015年より英語読みのジョージアに呼称が変わりました。「ジョージアはワイン造り発祥の地」というのが今回ぜひ知っていただきたいワインの常識です!
白ワインなら5、6カ月醗酵、熟成
ワイン造りの歴史は今からさかのぼること約8000年前、紀元前6000年頃までにはカフカス山脈から黒海にかけての地域(現在のジョージアのあたり)で始まっていたとされています。
ちなみに、その頃日本は約1万年続く縄文時代の真っただ中。中国の始皇帝の時代は紀元前250年頃、エジプトのツタンカーメンの時代ですら紀元前14世紀のことなので、それはもう、本当に気が遠くなるほど、はるか昔のことです。
この時代のワインは、「クヴェヴリ」という、大きなタマゴを逆さまにしたような形の素焼きの壺で醸造されていたことがわかっています。もともとこの壺を地上に立てたまま置いてワインを造っていたのですが、紀元前2000年頃起こった大地震後は、地中に埋めて使われるようになりました。
ワインを造るためのブドウの果醪(かもろみ=果実をつぶしたあとの果汁、果皮、種子などの混合物)をこのクヴェヴリに入れて地中に埋め、赤ワインであれば1カ月ほど、白ワインであれば5、6カ月と長く醗酵・熟成させていたようです。
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