ジワリきている「オレンジワイン」とは何なのか ワイン発祥の地、ジョージアから渾身の1本

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そういえば、先日訪問した栃木のココ・ファーム・ワイナリーでいただいた甲州から造るオレンジワインも大変すばらしかったです。オレンジワインは日本でも多くの生産者が取り組んでいる、「古くて新しい」注目のワインなんです。

オレンジワインの特徴は華やかな香りと、複雑でしっかりとした味わい。皮や種子ごと長く漬け込まれていたので、通常の白ワインにはない、ほんのりとした渋味や苦味を楽しむことができます。

春の山菜の苦味にぴったりな1本!

私は春の山菜の苦味にこのオレンジワインの苦味を合わせるのが大好きです。また、白ワインじゃ物足りないけど赤では強すぎるな、というようなお料理にも合います。もちろんロゼでも合うんですが、オレンジではこのほんのりとした苦味や酸化熟成のニュアンスがあるせいか、奥行きのある旨味がしっかりと感じられ、より複雑に楽しめます。

しかも日本でも手に入るものがどんどん増えていて、2000円前半くらいでも選択肢がたくさんあります。オレンジワインを試さない手はありません!

それでは、この春にオススメのオレンジワインを1本ご紹介しましょう。

ワイン名:Rkatsiteli Qvevri 20(ルカツィテリ・クヴェヴリ N0.20)
生産者:Papari Valley(パパリ・バレー)
生産年:2017年
生産地:ジョージア・カヘティ地区
ブドウ品種:ルカツィテリ100%

このワイナリーは最初にお話ししたような、ジョージア伝統のクヴェヴリを使ったワイン造りをベースにしながら、現代のテクノロジーも取り入れた新しい方法で自分たちの理想のワインを造ろうと試行錯誤されています。エチケットに描かれている馬の絵はワイナリーのオーナーの息子さんが7歳のときに描いたらしいのですが、すごく印象的ですね。

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