ジワリきている「オレンジワイン」とは何なのか

ワイン発祥の地、ジョージアから渾身の1本

「Rkatsiteli(ルカツィテリ)」というのがブドウ品種名で、なかなかなじみのない響きですが、これはジョージア発祥の白ブドウ品種。グラスにそそぐと、外観は艶やかで赤みがかったオレンジ色でありながら、とてもピュアな透明感があります。

香りはボリュームがあって、フルーティー。普通の白ワインや赤ワインとは違うフルーツ感ですが、よく熟したリンゴの蜜の部分のような感じや、桃やプラムの赤ワイン煮のような凝縮した印象があります。また、ブドウの果皮っぽい感じもしっかり出ているのですが、これは甘い果実や花の香りではなく、旨味や出汁っぽいニュアンスになっています。

口に含むと、やわらかい印象から始まり、そのままやさしい甘味とまろやかな酸味が口中にぐーっと広がっていきます。飲み込むと、フルーティーなフレーヴァーがアルコールの立ち上がりとともに鼻から抜けていって、最後に舌の上に残った旨味がゆっくりと消えていく感じです。

前菜からメインディッシュまで一緒に楽しめる

このままワインだけで楽しむにもすばらしいのですが、食中酒としても多才な可能性を感じます。酸味や甘味、渋味、苦味などさまざまな要素がバランスよく調和しているので、懐深く前菜からメインディッシュのお肉まで一緒に楽しめそうです。あえていうなら、最も際立っているのは旨味ですし、このなめらかな口当たりは和食にはバッチリです。

このオレンジワインを有名人に例えるなら、歌舞伎役者の尾上松也さんでしょうか。歌舞伎という伝統芸能のなかでちょっとやんちゃで型にはまらないイメージがあったのですが、実は歌舞伎に対してすごく真摯でピュアな方。

オレンジワインのようにマルチプレーヤー感がある尾上さん(イラスト:くぼあやこ)

最近は歌舞伎以外でもご活躍で、歌やダンスはもちろんのこと、お話も上手で、マルチプレーヤーぶりを発揮されています。本業の歌舞伎でもプロジェクションマッピングを取り入れたり、伝統的な歌舞伎を守りつつ、現代に合わせて意欲的な挑戦をされているのが、このワインのイメージにピッタリです。

桜が咲き誇る日本の春を楽しみながら、オレンジワインをぜひお試しください!

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