忘年会で「飲み過ぎる人」はやっぱり危険だ

二日酔いは身体からの重要なイエローカード

どんなお酒なら健康によいのかと質問されることがあるが、身体への影響はアルコールの濃度と量の問題であり、酒の種類による違いはあまりない。一時、赤ワインが健康によいと言われた時期があった。欧米では元来脂肪の摂取量が多く動脈硬化からくる心臓死が多いが、フランスではそれが少ないという疫学調査から推察されたものであった。フランスは赤ワインの消費量が多いから、赤ワインが健康によいと話は進んだのだ。

しかし、その後、飲酒をしても心臓死が減少する現象は、ほかの地域でウイスキーやウォッカなどほかの酒を飲んでいる人の間でも起きることが明らかにされた。赤ワインでなくてもよかったのだ。また、フランスでは、心臓死こそ少ないが、飲酒量が多いためにアルコール性肝硬変やアルコール性膵炎の多い国であることも知っておくべきだろう。

焼酎の落とし穴

次に、焼酎がブームになって、焼酎が身体によいからと飲み始めた人もいた。確かに、焼酎は蒸留酒であり、糖分が少なく同じアルコール量なら太りにくい。ビールなどに比べてプリン体が少なく痛風や高尿酸血症にはよさそうだ。さらに、蒸留酒では不純物が少ないため悪酔いしにくいし、翌日に残りにくいということもある。

一方で、日本でアルコール依存症になる人では最後に焼酎に行きつくことも知られている。結局、大量にアルコールを飲もうとする人は、経済的理由から安い酒へと流れてしまうのだ。

蒸留酒は悪酔いしにくいので、大量に飲みやすい。大量に飲むと体内のプリン体が壊され尿酸の生成が多くなり、一方で腎臓からの尿酸の排泄も悪くなるため、プリン体は少なくても痛風発作の原因にはなりうる。 

濃度の高いアルコールは口腔、咽頭・喉頭、食道などのがんをもたらす。これらの上部消化管のがんを減らすためには、できれば10%以内に、高くても15%までに抑えておいたほうがよい。したがって、焼酎もお湯割りや酎ハイで飲むほうが身体には優しい飲み方になる。チェイサーによる水補給では、胃の中では薄められても、咽頭や食道への影響は変わらない。

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カーリング人気萌芽の時代から、平昌五輪での銅メダル獲得まで戦い抜いてきた著者。リーダーとして代表チームを率いつつ、人生の一部としてカーリングを楽しめるにまで至った軌跡や、ママさんカーラーとして子育てで得た学びなどを語る。