「男の子にイラつく親」が知らない才能の本質

「男の子脳」の特質を活かせば後伸びできる

専門家の中には「3歳割り引く」という人が多いですが、私の経験ですと3歳では間に合わないことが多いです。特に小学校の5、6年生くらいですと、同じクラスの中にいる女子と男子でもその精神年齢はかなり違います。ですから、同じ学年だからといって同列に扱おうと思わないことです。そうすれば、こちらも気持ちが楽になります。

そこで、もう1つ気をつけてほしいのが中学受験についてです。男の子脳の度合いが高くて自己管理力が育っていない子は、はっきりいって中学受験で勝負すると不利になります。たとえ本人が「がんばる」と決意表明したとしても、いざとなるとなかなか勉強しないという毎日が続きます。そこで親が叱ってばかりいると、子どもは自己肯定感が持てなくなり親子関係も悪くなります。そういう子の場合、中学受験からは勇気ある撤退をして、高校受験や大学受験で勝負したほうがよい結果が得られることがあります。

実際、私の小・中学校の同級生たちを見ても、あるいは私の教え子たちを見ても、小学生のときはしょうもなかったけど、その後ぐんぐん尻上がりで伸びたという子はけっこうたくさんいます。みなさんの同級生でも、そういう例はあるのではないでしょうか? あるいは、自分がそうだったという人もいるのではないでしょうか?

兄弟姉妹の組み合わせは注意が必要

さらにもう1つ、気をつけてほしいのが、兄弟姉妹の組み合わせです。要注意な組み合わせというものが2パターンあるからです。

まず1つめは上が女の子脳で下が男の子脳という組み合わせです。多くの場合、姉と弟です。上の子が女の子脳だと割と育てやすいです。自己管理力があるので、やるべきことをちゃんとやってくれます。一度注意すれば守ってくれます。ママやパパの気持ちがわかるので、「そろそろ片づけたほうがいいかな」と忖度してくれます。ですから、親としては、「子どもってこういうものなんだ。私、子育て大丈夫だ。よかった」となります。子どもという存在についてわかった気になりますし、自信もつくのです。

ところが、しばらくして登場した下の子が男の子脳の場合、これがまったく通用しません。ありとあらゆることで手がかかり、いくら叱っても直りません。そもそも話をまったく聞いてくれません。それで、どうしても上の子と比べて叱ることが増えます。それによって、親子関係のみならず、きょうだい仲が悪くなるリスクが高いのです。

もう1つの組み合わせは、これと逆で上が男の子脳で下が女の子脳という組み合わせです。多くの場合、兄と妹です。これは下の子は有利です。上の子が毎日しょうもないことをして叱られています。下の子はこれをよく見ていて、何をするべきか、何をしてはいけないか、完璧に学んでいます。

この組み合わせでは、上の子がひたすら叱られ続け、下の子が褒められ続けるということになります。「お兄ちゃんはダメだね。妹は偉いね。賢いね」となるのです。これもまた、親子関係のみならず、きょうだい仲が悪くなるリスクが高いといえます。くどいようですが、たとえ上の子が女子でも、男の子脳の度合いが高い女子だとこうなります。

最後にひと言。男子でも女子でも、手のかかる子は男の子脳の度合いが高いのです。そういう子は後伸びしますので、自己肯定感を育てながら長い目で見てあげてください。

過去記事『子どもを褒めない親は「見る目」がなさすぎる』では、どんな子に対しても褒められる方法を書いています。ぜひ参考にしてください。

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