学校給食は「残すな」より「食べ残せ」が正しい

完食指導が学校嫌いとメタボを引き起こす

子どもが無理に完食することで難民や貧困の人たちが救われるわけではない(写真:Fast&Slow / PIXTA)

私が子どもの頃、同級生に里子ちゃんという女の子がいました。家が近かったので、よく一緒に遊んでいました。里子ちゃんは食が細い子で、給食を完食することができませんでした。それで、よく昼休みに教室に残されて食べさせられていました。涙を流してうなだれながら、給食を見つめている里子ちゃんの姿を今でも覚えています。

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斉藤さんという男性は、子どもの頃、給食のバナナを食べずにいたら、先生に見つかって強制的に食べさせられました。大変な苦痛を感じて、それ以来、バナナが食べられなくなってしまいました。いまだにバナナのにおいをかいだだけで気持ちが悪くなるそうです。

「給食指導」の名の下に、このような人権侵害・虐待が長年行われてきたのです。そして、いまだに根強く行われています。

雑誌の編集者である林さんは、子どもの頃ピーマンが嫌いでした。ある日、それがお母さんにバレて、たびたび強制的に食べさせられました。彼はお母さんが怖いので我慢して食べていましたが、大人になった今はピーマンが食べられません。

子どもの頃、ピーマン以外にもブロッコリーやゴーヤも嫌いでしたが、今はそれらは普通に食べられます。でも、ピーマンは食べられません。彼は「強制的に食べさせられたトラウマだ」と言っています。それだけが原因ではないようですが、お母さんとは冷え切った関係になっています。お母さんのことは「嫌い」というより「怖い」そうで、できるだけ会わないようにしているそうです。

給食のことで苦しんでいる子どもたちが今もいる

読者の中にも、子どもの頃に学校の給食や家庭での食事において、苦しい思いをしたことがある人はいると思います。そして、今現在でも給食・食事のことで苦しんでいる子どもたちがたくさんいます。子どもたちを苦しめる問題は次の2つに分けられます。

1. 小食で食べる量が少ない(量の問題)
2. 苦手な食べ物がある(質の問題)

私は長年小学校の教師として数多くの子どもたちを見てきましたが、給食がいじめや不登校の原因になることもありました。そのほかにも強制的な給食指導・食事指導にはいろいろな弊害があります。

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