20代の多くが「研修は時間のムダ」と思うワケ

若手の「貴重な時間」を浪費していませんか?

若者の研修に対する姿勢は、どのように変化していったのだろうか(イラスト:OCEANS)
30代~40代のビジネスパーソンは「個を活かしつつ、組織を強くする」というマネジメント課題に直面している。ときに先輩からはしごを外され、ときに同期から出し抜かれ、ときに経営陣の方針に戸惑わされる。しかし、最も自分の力不足を感じるのは、「後輩の育成」ではないでしょうか。
20代の会社の若造に「もう辞めます」「やる気がでません」「僕らの世代とは違うんで」と言われてしまったときに、あなたならどうしますか。ものわかりのいい上司になりたいのに、なれない。そんなジレンマを解消するために、人材と組織のプロフェッショナルである曽和利光氏から「40代が20代と付き合うときの心得」を教えてもらいます。 

研修がご褒美だった時代

われわれオッサン世代が若いころ、企業研修はご褒美のようなものであり、会社から派遣されて勉強をさせてもらえることは名誉なことでした。

当記事は、『OCEANS』の提供記事です。元記事はこちら

私がいたリクルートでも、リクルートビジネスカレッジ(略称RBC)という企業内大学のようなものがあり、マッキンゼー・アンド・カンパニーの現役著名コンサルタントによるロジカルシンキング講座や、新進気鋭の経営学者などによるイノベーション創出ワークショップなどの講座がたくさん並び、それはそれはすばらしいラインナップでした。第1回目の基調講演などは、かの大前研一さんにやってもらったものです。

普通に働いていては、なかなかお会いすることができないビジネス界のアイドルのような人と接点を持てるわけですから、参加社員のモチベーションも湧きます。そんな研修を「時間のムダ」というような人は当然ほとんどいませんでした。研修は希少価値の高いコンテンツだったのです。

ところが、直裁的に言ってしまうと、現在のビジネス研修の多くは標準化、パッケージ化されています。上述のように現役コンサルタントや経営学者が出てくるのではなく、「普通の」研修講師が、型ができあがったプログラムを粛々と伝達するというような形式のものがほとんどです。

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集中連載「日立 踊り場の先へ」<br>世界で戦える組織へ

成長を確実にする組織の根幹を成すのが、研究開発と人事である。研究開発体制は2015年4月、各研究所に横串を通し、顧客起点の組織に生まれ変わらせた。人事制度もグローバル化がほぼ完了。踊り場から飛躍へ、日立の地固めの様相を追う。