本田圭佑と中田英寿が映すキャリア観の変化

転職も副業も当たり前になってきた

(左)カンボジア代表の監督として初陣に臨む本田圭佑氏(写真:TANG CHHIN Sothy / AFP)、(右)古巣ローマを訪問した中田英寿氏(写真:AS Roma / LaPresse / AFLO)

サッカーロシアW杯大会が終わってから早くも3カ月が経とうとしています。

すでに、森保新監督のもと新しいサッカー日本代表が躍動をはじめており、ロシアW杯の出場選手たちもそれぞれに活躍の幅を拡げていますが、やはりその中でもいちばん驚きをもって受け止められたのが、本田圭佑選手によるカンボジア代表の実質的な監督就任でしょう。

本田選手の新しい挑戦に賛否両論

サッカーの現役選手としてメルボルン・ビクトリーでプレーを続けながらの、カンボジア代表監督就任という異なるチームでの選手兼監督という前代未聞のチャレンジもさることながら、現在のコーチングライセンス制度に対する問題提起も相まって、本田選手のこの新しい挑戦にはさまざまな賛否の意見が渦巻いていたようです。

W杯後の日本代表中心選手の去就という意味で、記憶に新しいのは12年前の2006年。ドイツW杯日本代表の中心選手だった中田英寿選手の電撃的な現役引退表明ではないでしょうか。

29歳という年齢で、まだまだサッカー選手として活躍が期待されていた中田選手が、ある意味キャリアの頂点における現役引退を表明しただけでも衝撃的な出来事でしたが、引退会見をあえて開かず、中田選手自身の公式ホームページ上で現役引退を表明するという方法も、大きな驚きでした。

本田圭佑選手も32歳という年齢もあり、ロシアW杯を最後に代表引退だけでなく、現役引退をすることも考えていたと言われています。

そうした中で、本田選手があえて選手兼代表監督というキャリアへの挑戦を選択したことは、同世代のビジネスマンにとっても考えさせられる出来事なのではないでしょうか。歴史を振り返ると、サッカー界を代表するスター選手たちのキャリアが、実はその世代のキャリア感とシンクロしていることに気がつきます。

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