20代の多くが「研修は時間のムダ」と思うワケ 若手の「貴重な時間」を浪費していませんか?
ちょっと古い話ですが、AKB48の成功は「会えるアイドル」というところにあったと聞きます。リアルに時間・空間を拘束されて、話を聞くからには、研修において出会える人は「本物」であるべきだと思います。もっといえば、もはや研修である意味もなく、「本物に会える場を作る」だけで良いのではないでしょうか。知識インプットは新しい学習チャネルでも、もう十分です。
リアルの価値はインパクト、刺激だけといっても過言ではありません。知識を学ぶということ以上に、本物にふれることによって、学ぼうというモチベーションが上がるきっかけとなることが、研修やリアルな接触のもっとも重要な機能であると思います。
やはり本物は違います。言語で形式知化されたものは、あえて悪くいえば、骨組みだけを抜き出したものであり、リアルで会えば、そこから漏れ出したものを感じることができます。そして実はそれが本質であり、秘訣であったりするのです。
また、「本当のことを知りたかったら、意見を聞くのではなく、見て盗め」といわれるように、本物は言葉ではなく、行動に真実を表すので、言っていることではく、やっていることをリアルに見ることが大事なのです。
「研修」は若者にとってオワコン、なのかもしれない
言い過ぎかもしれませんが、昭和から続くパッケージ的な研修はオワコン(終わったコンテンツ)なのかもしれません。
知識インプットも、刺激を受けることも、研修というパッケージ以外の方法のほうがもっと効果的なことがあります。せっかく有限な時間・空間を拘束して、若者を何かに放り込むのであれば。 もう少し慎重になってあげてください。それは一冊本を与えればいいのではないか、WEBで動画を見るほうが効率的なのではないか。どうせリアルに会うなら、形式ばった研修ではなく、イベントや懇親会などのほうが良いのではないか……と若者の貴重な時間を使うのであれば、そのぐらいの検討はしてあげてほしいと思います。
1995年 京都大学教育学部心理学科卒業後、株式会社リクルートに入社し人事部に配属。以後人事コンサルタント、人事部採用グループゼネラルマネジャーなどを経験。その後ライフネット生命保険株式会社、株式会社オープンハウスの人事部門責任者を経て、2011年に同社を設立。組織人事コンサルティング、採用アウトソーシング、人材紹介・ヘッドハンティング、組織開発など、採用を中核に企業全体の組織運営におけるコンサルティング業務を行っている。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら