働きやすい職場の条件の1つと考えられるのが、「離職者の少ない職場」だ。
そこで今回は、『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2018年版のデータを使い、2016年度の1年間で、従業員の離職者が少なかった会社をランキング順にしてまとめた。対象は2015年度のグループ企業を除く会社単体の従業員数が1000人以上の会社だ。
新卒の入社3年後の離職者や離職率はよく出ているが、企業全体の離職者数についてはあまり見慣れないかと思う。新卒や中途を含めて”本当に離職者が少ない職場”をここから見つけてもらいたい。
ランキング1位は北川鉄工所だ。離職者はわずか7人。広島県東部の府中市に本社を置く同社は、1941年設立で、自動車等の部品鋳造、工作機械器具、建機などを多角展開。タイ、中国、メキシコに製造拠点を持ち、グローバルに活動している。
地方の製造業にこそ優良企業は多い
同社は2010年3月期に302億円だった売上高が2019年にはほぼ2倍の600億円(『会社四季報』予想)になるなど業績好調だ。
半日・時間単位の有給休暇や企画・専門業務型の裁量労働制度といった、ワーク・ライフ・バランスの各制度も充実しており、通信教育を中心に自己啓発支援を実施するなど、従業員への支援も幅広い。全体の女性比率は11.4%(2016年度)で40歳代が最も多い。短時間勤務制度なども整備され、子育てしながら働ける環境だ。
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