「年間の離職者が少ない大企業」トップ100社 従業員1000人以上対象、1位はたった7人のみ

✎ 1〜 ✎ 457 ✎ 458 ✎ 459 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
離職率が少ない大企業の5位に入ったのは、変圧器や産業用ロボットを手掛けるダイヘン。本社は大阪にある (撮影:今井康一)

働きやすい職場の条件の1つと考えられるのが、「離職者の少ない職場」だ。

『CSR企業総覧2018年版[雇用・人材活用編]』(東洋経済新報社)。書影をクリックすると販売サイトにジャンプします

そこで今回は、『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2018年版のデータを使い、2016年度の1年間で、従業員の離職者が少なかった会社をランキング順にしてまとめた。対象は2015年度のグループ企業を除く会社単体の従業員数が1000人以上の会社だ。

新卒の入社3年後の離職者や離職率はよく出ているが、企業全体の離職者数についてはあまり見慣れないかと思う。新卒や中途を含めて”本当に離職者が少ない職場”をここから見つけてもらいたい。

ランキング1位は北川鉄工所だ。離職者はわずか7人。広島県東部の府中市に本社を置く同社は、1941年設立で、自動車等の部品鋳造、工作機械器具、建機などを多角展開。タイ、中国、メキシコに製造拠点を持ち、グローバルに活動している。

地方の製造業にこそ優良企業は多い

同社は2010年3月期に302億円だった売上高が2019年にはほぼ2倍の600億円(『会社四季報』予想)になるなど業績好調だ。

半日・時間単位の有給休暇や企画・専門業務型の裁量労働制度といった、ワーク・ライフ・バランスの各制度も充実しており、通信教育を中心に自己啓発支援を実施するなど、従業員への支援も幅広い。全体の女性比率は11.4%(2016年度)で40歳代が最も多い。短時間勤務制度なども整備され、子育てしながら働ける環境だ。

次ページ課題は女性管理職
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事