就活用語「赤べこ」の意味を知っていますか? 「神に近づく」「握手会」…新トレンド基礎知識

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ランク外ではさらにユニークな用語がある。たとえば「赤べこ」。これは会社説明会などで、企業担当者の説明を聞き、ウンウンとうなずき続ける人を表す言葉。自分の真剣度をアピールするのはいいが、あまりにオーバー過ぎると他人には不自然に見えるもの。そんな姿を揶揄しているのか、あるいは、そこまで前向きになれない自分と比較して、多少の妬みが混じっているのかしれない。

将棋、競馬系から、ネットやアイドル文化が主流

また説明会がらみでは、「背泳ぎ」という用語もある。これは、説明会の最後に設けられている質問時間に、真っ先に「はい!」と元気よく手を上げて質問する人のこと。緊張を強いられる場面で、躊躇することなく堂々と手を上げて質問する学生は、やはり周りの学生にとっては“意識高すぎ君”であるのかもしれない。その存在がまぶしくて、ついついちゃかしてしまいたくなるのだろう。

以上、「あなたの周りで流行った『就活用語』ランキング」を元に、今どきの就活生の心理を読み解いてみた。かつての就活用語といえば、「持ち駒」「王手がかかる」「詰んだ」といった将棋系、「本命」「大穴」などの競馬系の言葉が主流だった。

しかし、流行語と同じく、就活用語も時代とともに変化している。SNS時代、アイドル文化といった社会的背景ばかりでなく、就職環境の善し悪しを如実に反映した言葉が次々に登場している。最近流行の「ワンチャンある」も、来年あたりは就活用語の1つとして、ランキング入りしてくるのかもしれない。

吉本 隆男 キャリアライター&就活アドバイザー

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よしもと たかお / Takao Yoshimoto

元マイナビ編集長。1960年大阪生まれ。1990年毎日コミュニケーションズ(現:マイナビ)入社。各種採用広報ツールの制作を幅広く手がけ、その後、パソコン雑誌、転職情報誌の編集長を務める。2003年より就職情報サイト「マイナビ」の各種コンテンツ制作、プロモーション施策の立案・実施を担当。2015~2018年までマイナビ編集長を務める。2019年からは地域創生をテーマとした高校生向けキャリア教育プログラム&教材の開発に従事。2020年定年退職を機にキャリアライター&就活アドバイザーとして独立。日本キャリア開発協会会員(CDA)、国家資格キャリアコンサルタント。著書に『保護者に求められる就活支援』(2019年/マイナビ出版)

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