ランク外ではさらにユニークな用語がある。たとえば「赤べこ」。これは会社説明会などで、企業担当者の説明を聞き、ウンウンとうなずき続ける人を表す言葉。自分の真剣度をアピールするのはいいが、あまりにオーバー過ぎると他人には不自然に見えるもの。そんな姿を揶揄しているのか、あるいは、そこまで前向きになれない自分と比較して、多少の妬みが混じっているのかしれない。
将棋、競馬系から、ネットやアイドル文化が主流
また説明会がらみでは、「背泳ぎ」という用語もある。これは、説明会の最後に設けられている質問時間に、真っ先に「はい!」と元気よく手を上げて質問する人のこと。緊張を強いられる場面で、躊躇することなく堂々と手を上げて質問する学生は、やはり周りの学生にとっては“意識高すぎ君”であるのかもしれない。その存在がまぶしくて、ついついちゃかしてしまいたくなるのだろう。
以上、「あなたの周りで流行った『就活用語』ランキング」を元に、今どきの就活生の心理を読み解いてみた。かつての就活用語といえば、「持ち駒」「王手がかかる」「詰んだ」といった将棋系、「本命」「大穴」などの競馬系の言葉が主流だった。
しかし、流行語と同じく、就活用語も時代とともに変化している。SNS時代、アイドル文化といった社会的背景ばかりでなく、就職環境の善し悪しを如実に反映した言葉が次々に登場している。最近流行の「ワンチャンある」も、来年あたりは就活用語の1つとして、ランキング入りしてくるのかもしれない。
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