「就活川柳」、売り手市場の学生が哀し過ぎる 5・7・5から垣間見える、就活生の本当のホンネ

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「就活川柳」から読み取れる、就活生の本音とは? (写真:maroke / PIXTA)

就職活動の経験を、川柳や短歌に込めるとどうなるのか――。

今回は、HR総研がリブセンスの「就活会議」と共催で、5年ぶりに募集した「就活川柳・短歌」の入選作品から、2019年入社を目指して活動した(活動中の)就活生のホンネを見てみたい。

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そもそも、川柳は俳句と同じ「5・7・5」の17音で構成されるが、違いはどこにあるかご存じだろうか。大きく2つあり、1つは、形式的な違いだ。俳句では、季語(季節を表す言葉)と切れ字(「や」「かな」「けり」など)が欠かせないが、川柳はこだわらない。また、俳句は主に文語表現であるが、川柳は主に口語表現が用いられる。

もうひとつの違いは、内容的な違い。俳句は季節や自然を対象にして、感動を表現することが多いのに対し、川柳の対象は身近な事柄だ。

それも感動ではなく、風刺や滑稽である。やりきれない思い、受け入れがたい理不尽なものに対する、「いやだ」という気持ちの発露なのである。

ちなみに、俳句や短歌を作ることを「詠む」と言うが、川柳は「詠む」とは言わない。川柳は「吐く」と言う。のみ込めないものを吐き出すのが川柳なのである。それを踏まえて、ぜひ、入選作品を楽しんでもらいたい。

心も”残高不足”になりがち

まずは、最優秀賞から。

不合格 心もSuicaも チャージ切れ (東京都 ピリオドさん)

地方の学生が東京へ出てきて活動するのと比べれば、都内の学生の移動交通費はそれほどではないかもしれない。ただ、応募先1社だけでも、インターンシップ、セミナー・説明会、OB・OG懇談会、そして複数回にわたる面接と、何度も足を運べば交通費もばかにならない。

この間チャージしたばかりのSuicaはもう残高不足になるわ、応募先からは「お祈りメール」(「今後のご活躍をお祈り申し上げます」という不合格のお知らせ)が届くわとなれば、心が萎えて折れそうになるのも無理はない。ぜひ心のチャージをたっぷりしてほしいものだ。

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