筆記試験で落とされるのはともかくとして、面接で落とされることはかなりのショックだ。筆記試験は得点がはっきり出るから、自分ではかなりできたつもりにも関わらず落とされたとしたら、自分の得点よりもさらに高い得点を取った受験生がそれだけ多くいた、と割り切れる。
しかし、面接はわけが違う。どこをどう見られ、どう点数化されているのかもわからないし、自分自身の人格を全否定されたように思ってしまう。特に高校、大学と挫折を経験することなく、それなりに偏差値の高い大学に進学してきた学生からすれば、初めて不合格を伝えられたときのショックは大きい。しかし、企業が求める人材のタイプと合わなかっただけだと思い直すことで、2回目からのショックはそれほどではなくなる。「強くなる」と言っていいのか、「慣れてくる」と言っていいのか。
「6月解禁」の現実に泣く
経団連の採用に関する指針では、3月1日が採用広報解禁(会社説明会解禁)、6月1日が面接選考解禁とされており、就職ナビの採用情報の公開、プレエントリーの受付開始も、3月1日になっている。
だが、実態は全く異なる。前年の大学3年生の夏からインターンシップという名目での会社説明会はスタートし、6月解禁のはずの面接は、早ければ1年前のインターンシップに参加するための事前選考の面接で、すでに始まっている。
リクルートキャリアの調査によれば、2018年6月1日時点の内定率は68.1%だった。6月1日からが就活の本番だと思っていた学生からすれば、すでに7割の学生が内定を持っている現実は、泣きたくなる状況に違いない。
ただ、これだけインターンシップやら早期化やらが叫ばれ、周りの学生が説明会や面接に奔走し、毎月のように前年を上回る内定率の調査結果が発表されていたことを考えれば、逆に「6月解禁」を本気で信じていた学生に涙したくなる。「これまでどんな生活をしていたの」と・・・。
「2019年卒 就活川柳・短歌」のオフィシャルページには、入選作品の作者の想いを記載している。ぜひご覧いただきたい。次回は「採用する側」が作った川柳・短歌を紹介したい。
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