企業のホームページの出来不出来は採用戦略を大きく左右する。
就活生はまず就職ナビで企業概要をつかみ、続いて詳細情報を企業の採用ホームページで確認する。このときの印象で、志望度が上がることもあれば、下がることもある。
そこで2019年卒採用で就活生はどの企業のホームページを評価したのかを見ていきたい。HR総研では3月と6月に「楽天みん就」と共同で、就活生を対象に「最も印象のよい採用ホームページ」を聞いている。1人1~5社まで記述する方式で、合計2460人に回答してもらった。学生が高く評価するサイトの作成に成功すれば、良い採用につながっていくはずだ。
1、2位は就職人気企業の航空大手
採用ホームページランキングの1位は全日本空輸(ANA)、2位は日本航空(JAL)。両社はこの数年の就職人気ランキングでも不動の地位を固めている。今回の調査でもANAは文系81票、理系35票、計116票でトップ。JALは文系85票、理系22票、計107票で2位。文系に限れば1位の評価だった。評価コメントを読むと、「かっこいい」「見やすい」「わかりやすい」という言葉が共通している。
ANAにはデザインを評価する声が多く、「職種に関するページを開設していたから」(理系・上位私立大)や「企業理念がわかりやすかった」(文系・その他私立大)という声もあった。理系に対しての訴求では「職種」がわかるコンテンツは必須である。
JALには「就活生への心配りが感じられた」(文系・上位国公立大)、「どのような社員の方が採用を担当しているのか、写真と名前が載っているので、とてもまじめな印象を受けた」(文系・早慶大クラス)や「現役社員によるブログを開設していたから」(理系・上位私立大)という評価理由がある。「社員情報」は就活生が”本当の情報”として熱心に読む内容だから重要。また「採用担当者の開示」は就活生の興味を興味を引くはずだ。
3位は資生堂。文系50票、理系34票の計84票と、上位2社とはやや差がある。「社員の話がリアル」(文系・早慶大クラス)や「シンプルなデザインで目を引かれた」(文系・その他私立大)という声があり、総じてデザインへの評価が高いが、資生堂自体に「ハイデザイン」という印象があるのかもしれない。
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