パ・リーグ主催の中途採用が活況だったワケ 他のスポーツ団体と合同でフォーラム開催
5月下旬、都心のある貸会議場は多くの来場者で熱気に包まれていた。この日、「パシフィックリーグマーケティング(PLM)」が「パ・リーグ キャリアフォーラム」を開催していた。
今年度パ・リーグのオフィシャルスポンサーである総合人材サービス・パーソル グループの転職サービス「DODA(デューダ)」とのコラボで実現した中途採用イベントだ。プロ野球だけでなく、サッカー・バスケ・卓球など、競技の枠を超えたスポーツ業界合同の初の試みだった。
イベントでは、『人と組織』をテーマにした3つのトークショーが開催され、立ち見が出るほどの盛況ぶり。
このうちの1つでは野球の枠を飛び越えて、日本ハム(野球)の森野貴史ゲストリレーション部長、川崎フロンターレ(サッカー)の井川宣之集客プロモーショングループ長、そして栃木ブレックス(バスケ)の藤本光正副社長が登壇し、チームの収益確保の課題や集客に向けた取り組みなどを話し合った。
スタジアムの客席数が収益の大きさを左右する現状や、ファンの心に響くアナログ的なマーケティング手法の重要性などが語られた。そしてトークショーの締め括りには、「スポーツ界を一緒に盛り上げる人材に来てほしい」と、スポーツ業界への転職を呼び掛ける発言もあった。
スポーツ業界の関連企業が名を連ねた
会場に出展していた団体は以下の通りだ。
36歳男性(埼玉県さいたま市在住)は「14年間IT業界で働いてきたが、プロ野球の業界への転職の夢を持ち続けてきた」と明かす。
また、24歳女性(東京都大田区在住)は「学生時代に横浜スタジアムでアルバイトをしていた頃から、ずっとプロ野球業界に関心があった。転職サイトの情報でこのイベントを知って来た。今は運輸業界に身を置いているが、顧客満足を高めるという意味ではプロ野球と似ている面がある。各社の話をよく聞きたい」とまずは自分の条件に合いそうな球団を探したいと意向を語った。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら