パ・リーグ主催の中途採用が活況だったワケ 他のスポーツ団体と合同でフォーラム開催
最終目標は、ファンの来場を促進し、パ・リーグ全体の活性化を実現することだ。そのためには、試合の前後にも楽しむことができる仕掛け作りなど各球団の努力も欠かせない。
たとえば、試合開始前後のグランド開放や、ファンイベントに留まらず、試合以外にも楽しめるレジャー施設やホテル、レストランなどを球場周辺に併設する「ボールパーク化」に向けた取り組みを各球団が進めている。
こうしたパ・リーグの活性化を実現するためには、優秀な人材を獲得することが不可欠だ。PLMの根岸友喜社長は、「プロ野球界はもとより、日本のスポーツ業界全体が更なる発展を遂げるために優秀な人材を獲得すべく、一致団結していきたい」と、パ・リーグのみならずスポーツ業界全体での人材獲得に向けた協働が重要との認識を示す。
優秀な人材の獲得が将来的な活性化につながる
日本のプロ野球は長らく、親会社となる運営会社が広告塔としての役割を期待して、球団が赤字を出した場合「広告費」の名目で補填してきた。赤字補填の持続性は運営会社の経営状況に左右される。事実、パ・リーグ球団のいくつかは身売りを経験し、幾度となく運営会社が代わってきた。
しかし、新規参入した楽天などは健全な球団経営に向けて積極的な施策を次々と打ち出し、入場者数を増やすなど、球団経営に新しい風を吹き込んだ。長らく人気のセ・リーグ、実力のパ・リーグと言われ、セ・リーグよりも入場者数が少ないパ・リーグであったが、ファン拡大に向けた積極策を打ち出し続けることで、入場者数を伸ばす余地はまだまだ大きいはずだ。
PLMの根岸友喜社長は「我々はどのようにお客様に喜んでいただけるかを常に考えている。野球の新しい楽しみ方はもちろんのこと、球場での新しい体験、インターネットでの新しい体験など、時代の環境変化に合わせた新しい価値をお客様へ提供し続けたい」とパ・リーグのさらなる活性化に向けた意気込みを語った。
優秀なスポーツ経営人材の獲得が球団経営の変革とともに、ファン拡大、ひいては入場者数増加といったパ・リーグ活性化のカギを握ることは間違いない。PLMの挑戦に、大きな期待がかかっている。
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