パ・リーグ主催の中途採用が活況だったワケ 他のスポーツ団体と合同でフォーラム開催

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今回のイベントでは、スポーツを盛り上げたいとの意欲をもつ求職者が多く集まった様子が伺えた。ブースを出展した西武ライオンズ経営企画部の光岡宏明部長も「もちろん直接採用につながればよいが、事業の拡大に伴い採用を強化しているので、ライオンズが中途採用を行っていることを多くの方々に知ってもらえる意義は大きい」と手応えを語る。

PLMが人材を獲得する狙い

なぜPLMはスポーツ業界を横断する合同中途採用イベントを開いたのか?

もちろんそれは、スポーツ業界を盛り上げる意欲をもつ優秀な人材を獲得することが重要だからだ。

出展したブースでは熱心に話を聞く人たちの姿が多かった(筆者撮影)

PLMは、パ・リーグ6球団の共同出資会社として2007年に設立された。

事業内容は、公式ライブ動画配信サービス「パ・リーグTV」やパ・リーグ6球団公式サイトの企画・運用・管理などの「ITサービス」をはじめとして、6球団が主催する試合のインターネット放映権販売や6球団共同プロモーションの企画・実施管理などの「マーケティングサービス」、「コンサルティングサービス」、「共同権利の協賛・ライセンスサービス」、そして「人材組織マネジメント事業」からなる。

つまり、PLMのミッションは、ファンに対するサービスの提供、ファン層の拡大、パ・リーグの振興にある。

パ・リーグの試合入場者数は、セ・リーグよりも少ない。2017年度の試合入場者数は、セ・リーグの約1402万人に対して、パ・リーグは約1111万人。セ・リーグの8割の水準にとどまっている。ファン層の拡大はPLMの最重要ミッションと言ってよい。

さらに、パ・リーグ全体としてチケット収入以外の収入源を確保する取り組みを進めている。球場に足を運ばないファンにもテレビやインターネットを通してパ・リーグの試合を観戦してもらうことで、テレビ局またはファンから対価を得ることが、セ・リーグよりも少ない入場料収入を補うことにつながる。実際、「パ・リーグTV」は7万人の会員数がおり、パ・リーグ各社が出資するPLMにとって大きな収益源となっている。

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