【朝ドラ あんぱん】やなせたかし「軍隊検査官」の酷い一言 ひとりぼっちのやなせは泣きながら「脱走宣言」を漏らす

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朝ドラ あんぱん アンパンマン やなせたかし
小倉城の四年式十五糎榴弾砲と大砲(写真: HIKARU / PIXTA)
NHKの連続テレビ小説「あんぱん」が、放送回を重ねるごとに注目を集めているようだ。漫画家のやなせたかしと妻の暢(のぶ)をモデルにした物語である。やなせたかしといえば、子どもたちに人気の「アンパンマン」の作者として知られているが、ブレイクしたのは69歳のとき。30代でマンガ家デビューを果たして以来、長く不遇の時代を経験している。遅咲きだったやなせたかしは、いかにして飛躍したのか。『大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!』の著者で偉人研究家の真山知幸氏が解説する。

製薬会社のグラフィック・デザイナーに

東京田辺製薬の宣伝部に入社したところ、思わぬ刺激的な環境が待っていた、やなせたかし。グラフィック・デザイナーとして、新聞や雑誌に載せる広告やポスターを手がける日々を送った。

学生時代から懸賞に応募して受賞するなど実績を残し、就職のときには電通からも声がかかるほどのスキルを持ったやなせだったが、それでもプロの現場は甘いものではなかった。何より戸惑ったのは、スピード感である。学校の課題なら3週間ばかりかけるところを、宣伝部では2時間ばかりで制作しなければならなかった。

またこれまでやったことがない色校正(色のチェック)についても先輩のまねをしながら、なんとかして現場で印刷所への指示の仕方を身につけていく。

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