しなの鉄道「有料ライナー」計画は成功するか

グリーン車並み座席指定車なら採算取れる?

200円の乗車整理券が必要だったころの快速「しなのサンライズ」(2011年、筆者撮影)

3月23日、しなの鉄道軽井沢駅(長野県軽井沢町)は華やかな雰囲気に包まれていた。この日、同駅の駅ナカ商業施設として3階改札口ゾーン「しなの屋 KARUIZAWA」と改札内デッキ広場ゾーン「森の小リスキッズステーション in 軽井沢」が開業し、デッキ広場ゾーンでオープニングセレモニーが開かれたのだ。

同ゾーンには地元産品を商う「小リスのマルシェ」や広場内を一周するミニトレイン「森の小リスでんちゃ」などが配置されたほか、「しなの屋 KARUIZAWA」には峠の釜めしの「荻野屋」や栗菓子の「桜井甘精堂」など7店舗を配置し、しなの鉄道利用客だけでなく、新幹線利用客や駅コンコースを往来する人たちを呼び込んでいた。

ライナー復活を検討するワケ

軽井沢駅で開かれた「駅ナカ」施設のオープニングセレモニー(提供:しなの鉄道)

しなの鉄道の玉木淳社長は、新しくなった軽井沢駅について、「いままで有効に使えていなかったエリアに息が吹き込まれた。玄関口となる3階改札口店舗では多くの観光客を惹きつけ、拡充したロッカーは旅の利便性を高める。1階キッズステーションでは家族みんなで楽しい時間を過ごしていただく。鉄道を利用する人もしない人も楽しめる駅にしたい」と説明する。

しなの鉄道は今回の軽井沢駅施設の充実化をはじめ、2014年には観光列車「ろくもん」を運行開始するなど次々と積極策を展開。そして現在は、以前運行していた有料の「通勤ライナー」の復活をもくろんでいる。

なぜ同社は有料の「通勤ライナー」復活を検討しているのか。その理由を知るためには、同社の歴史や現状を知る必要がある。

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