南海電鉄の観光列車「天空」のまだ知らない一面 高野線山岳区間が専門、車両自体がレアな存在

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南海高野線 天空 2200系 ズームカー
南海電鉄鉄道の観光列車「天空」。 高野線の山岳区間である橋本―極楽橋間で運行する(記者撮影)

南海電気鉄道が高野線の山岳区間で運行する「天空」は、全国各地の鉄道路線を走る観光列車の中でも“予約が取りにくい”部類に入るかもしれない。といっても人気が集中しすぎて発売開始と同時に座席が完売してしまうから――という理由ではない。

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山岳区間専門のレアな存在

南海高野線の有料特急「こうや」や乗車券だけで乗れる急行は、大阪中心部のターミナルである難波から橋本までの「平坦区間」を経て、標高差443mの山岳区間に入り、終点の極楽橋まで走り抜ける。

平坦区間には、途中で分かれる泉北線沿線を含め、ベッドタウンが広がっており、通勤通学利用が多い。

一方、「こうや花鉄道」と銘打った山岳区間はとくに最近、外国人観光客の姿が目立つ観光路線だ。極楽橋ではほとんどの乗客がケーブルカー乗り場へ向かう。そして山上の高野山駅でバスに乗り換え、シンボルの根本大塔がある壇上伽藍や、奥之院など山内各地へ向かうのが定番だ。

【写真】南海電鉄高野線の観光列車「天空」。車内と外観を車両基地で独占取材。走行中も高野山の空気を直に感じられる展望デッキ。ドアはどのように開閉する?
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