JR東日本「ラグビーリーグワン参入」までの全内幕 NECから「グリーンロケッツ東葛」運営を来季譲受
開幕に間に合った。
ラグビー・リーグワンに所属する「NECグリーンロケッツ東葛」の母体企業であるNECは12月13日開幕の今シーズン(2025―26年)終了後のリーグワン退会を前提に、チームを譲渡する検討を開始したと8月20日に発表していた。このスケジュールだと、リーグワンの規約上、来シーズン開幕の1年前となる今年12月の開幕までに退会を申請する。譲渡先を探すタイムリミットは3カ月。譲渡先が見つからなければチームはリーグワンで試合できない。
そんな危機的状況の中で、JR東日本がチームを引き継ぐことが決まった。発表が行われたのは12月11日。開幕のわずか2日前だった。
「チームのあり方」に変化
チームの本拠地、柏の葉公園総合競技場(千葉県柏市)で行われた13日の開幕戦。レッドハリケーンズ大阪を相手に序盤から猛攻、31対14と快勝した。試合後、亀井亮依ゲームキャプテンは「(譲渡の報告を受けて)ほっとした。開幕に向けてエナジーをいただいた」と、観客席を前に挨拶した。
譲渡をめぐる流れを時系列に追ってみたい。
NECグリーンロケッツ東葛は1985年にNECラグビー部として創部され、東葛飾地域(我孫子市、柏市、松戸市、流山市、野田市、鎌ケ谷市)および白井市、印西市の8市をホストエリアとして2022年にリーグワンに参入した。リーグワンには将来のプロ化を見据えてチームを分社化した例もあるが、NECは企業スポーツにこだわった。当初は1部(D1)に所属していたが、成績が振るわず、2023―24シーズンは2部(D2)に降格。2024―25シーズンはD2の3位で終えた。



















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