JR東日本「ラグビーリーグワン参入」までの全内幕 NECから「グリーンロケッツ東葛」運営を来季譲受
なお、NECと新チームは縁が切れるわけではなく、NEC保有の練習場やクラブハウスが貸与されるほか、来シーズン以降はパートナー契約を結び、チーム運営のサポートも得られる予定。「当社はリーグワンに所属するチームの運営経験がなくNECさんのノウハウが必要。そこをご教示いただけないときちんと引き継げない」(奥村氏)。ユニホームにNECのロゴが入る可能性もあるという。
チームにはNECの社員選手やスタッフがいる。譲渡後の雇用形態について、喜㔟社長は「転籍を希望するなら当社グループの社員としてお迎えする。嘱託形式で活躍したいならそのような形で。みなさんのご意見を尊重しながら決めていく」と柔軟に対応するとした。プロ選手についても、「今の戦力を維持していくことは必要であり、しっかりと引き継ぎをさせていただく」(奥村氏)。
喜㔟社長は「D2で優勝し、入替戦でも勝って再びD1に返り咲くことを大いに期待している」と述べる。D1で上位チームと互角以上に戦うには海外選手を中心に大幅な補強が必要で、奥村氏は「D1に上がればD1に必要な戦力を維持しないといけないことは認識している。1勝でも多く勝ちたい」と述べた。
JR東の社会人チームとの関係は?
JR東日本は東京と東北に2つの野球部、女子柔道部など5つの企業スポーツチームのほか、サッカーJリーグ「ジェフユナイテッド市原・千葉」の運営にも携わる。また、スポーツ・文化系合わせて約30のクラブが活動し、その中には社会人ラグビーのトップイーストリーグに所属する「JR東日本レールウェイズ」がある。今後のレールウェイズの去就が気になったが、喜㔟社長は「2つのチームをしっかりと支える」として、レールウェイズ存続の意向を示した。
もし、両者がいっしょに練習するようなことがあれば、レールウェイズにとってプラスだろう。「レールウェイズの中から東葛を目指すくらい実力を磨き上げる選手が出ることも期待している。両チームが切磋琢磨して、レールウェイズがさらに上のレベルに上がって、私を悩ませるくらい強くなってくれると大変うれしい」(喜㔟社長)。



















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