「ベネズエラ地下鉄」80年代は日本より進んでいた 治安がよく物価も安かった首都カラカスの旅

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フランス製のお洒落な車両が行きかうカラカスの地下鉄(1987年 筆者撮影)

今回のベネズエラでのアメリカの軍事作戦は、一国の大統領を拘束してアメリカで裁判を行うというもの。ずいぶんと大胆に思えるが、筆者には政治の知識はないので、その是非についてここで述べるわけではない。

現在のベネズエラは世界でも最も治安が悪く、危険な国のひとつに数えられるようになってしまったが、かつて1980年代、首都カラカスは近代的な街で、世界でも屈指のモダンな地下鉄がある都市だった。

「南米にこんなに治安のよい都市があったのか」

筆者は1987年、ブラジルからの帰途、ベネズエラに立ち寄ったことがある。そのときの印象は「南米にこんなに治安がよく、近代的な都市があったのか」というものだった。

【貴重な写真】1980年代、ベネズエラの首都カラカスの地下鉄は世界的に見ても近代的なものだった。当初はフランス製の車両のみだったが、後にスペイン製も導入

ベネズエラの玄関となる首都カラカスの空港は赤道に近く、カリブ海に面している。空港に降り立つと、ギラギラの太陽と蒸し暑さの洗礼を受ける。ところが、カラカスの市街地は1000mの高地にある。空港と市内を結ぶ道は急坂の連続で、ヘアピンカーブとトンネルを抜けて市内中心へ、カラカス中心街は高原の爽やかな風が心地いい場所にあった。高層ビルが立ち並び、さすがは石油で潤う国であると感じたのである。

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