近鉄がプロ野球でなく「ラグビー」を続ける意味 「ライナーズ」のカネ、練習、補強、鉄道との関係…

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近鉄東花園駅
「ラグビーの聖地」花園ラグビー場最寄り駅の近鉄東花園駅にはラグビーボールの装飾がある(記者撮影)

自社の業績見通しについては慎重な物言いの経営者も、企業スポーツの話になると饒舌になる。

近鉄グループホールディングス(GHD)の若井敬社長もその1人。中期経営計画を3月27日に都内で発表した際、「花園近鉄ライナーズ」の戦績について問われると、「我々の期待を結構下回っているので、もっと活躍してもらいたい」と檄を飛ばした。

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近鉄のラグビーチーム「ライナーズ」

ライナーズは東大阪市および大阪府をホストエリアとしてジャパンラグビー・リーグワンに所属するラグビーチーム。創部は1929年。社会人ラグビーでは屈指の歴史を誇り、日本選手権で3度優勝したこともある名門だ。しかし、近年は成績が低迷し、リーグワンの2部(DIVISION 2、D2)に甘んじる。前シーズンは10勝3敗1分の2位でシーズンを終え、1部(DIVISION 1、D1)昇格を目指して入れ替え戦に臨んだが2戦2敗。昇格を逃した。12月から始まる次のシーズンに期待をつなぐ。

【写真】近鉄のラグビーチーム「花園近鉄ライナーズ」はどんなチーム?本拠地の花園ラグビー場や練習風景、試合の様子、そして駅員として勤務する社員選手の「社業」と試合中の姿

ラグビーファンで知らぬ者はいないライナーズだが、近鉄のスポーツチームといえば2004年まで存在していたプロ野球チーム「大阪近鉄バファローズ」を真っ先に上げる人は多いだろう。近鉄の経営難から近鉄バファローズは解散したが、ライナーズは存続し、今も日本のラグビー界で重要な位置を占める。

近鉄にとってライナーズとはどのような存在なのか。

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