近鉄がプロ野球でなく「ラグビー」を続ける意味 「ライナーズ」のカネ、練習、補強、鉄道との関係…

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「花園」。それは全国高等学校ラグビーフットボール大会の舞台であり、ライナーズの本拠地でもある東大阪市花園ラグビー場のことだ。別名は「ラグビーの聖地」。

その最寄り駅である近鉄の東花園駅では、駅舎正面の看板に掲げられた大きなラグビーボールの意匠が目を引く。駅からぶらぶら歩いて7〜8分。銀色に輝く大きなスタジアムが姿を見せた。

その隣にある第2グラウンドで若手選手たちが練習をしていた。コーチを務めるクウェイド・クーパー氏とウィル・ゲニア氏はともに長年オーストラリア代表として数々の国際大会で活躍したスーパースター。前シーズンまでライナーズに所属しチームを牽引してきたが、引退後はコーチとしてチームに残ることを決断し、ファンを歓喜させた。「2人ともほかのチームで現役を続けることはできたと思うけど、ダメ元でオファーしたらコーチとしてライナーズに残ってくれた」とチームディレクターの村下雅章氏が明かす。

近鉄ライナーズ 選手 練習風景
練習中の「花園近鉄ライナーズ」の選手たち(記者撮影)

近鉄がラグビーを続ける理由

2人がコーチとなり、練習に臨む選手の姿勢が変わった。以前はコーチの指示に「なぜそこまでしないといけないのか」と反発する選手もいたというが、新コーチの下では違う。「現役時代のゲニアやクーパーがハードな練習をやってきた姿をみんな見ていた。俺たちもやらなきゃという気持ちになる」と若手の1人、松田一真選手が話す。

近鉄ライナーズ 松田一真選手
花園近鉄ライナーズの松田一真選手(中央)(写真:花園近鉄ライナーズ)

こんなエピソードも。先日、練習とレクリエーションを兼ねて、ライナーズの選手とスタッフが全員で近鉄の高層ビル「あべのハルカス」の最上階まで階段で上がった。高さ300m、60階。クーパー、ゲニアの両氏が先陣を切って駆け上がる姿に誰もが驚いた。「やる前は何の意味があるのかと思っていたが、上りきったらみんな笑顔。達成感を味わいました」(松田選手)。

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