JR東海・静岡県・国交省「リニア工事で握手」の意味 着工へ大きく前進「川勝時代の対立」解消できるか

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リニア 補償確認書締結式
リニア工事の水資源問題に関する合意文書に署名した後、握手を交わす(左から)JR東海の丹羽俊介社長、静岡県の鈴木康友知事、国土交通省の水嶋智事務次官(記者撮影)

土曜日の朝、人影のない静岡県庁の敷地内で、東館1階の通用口だけは報道関係者でごったがえしていた。10時25分、受付が始まると報道陣が次々と本館4階の特別会議室に入っていった。報道関係者に用意されたスペースはあっという間に埋まった。

スペースの一番前に陣取った記者の後ろで、こんな会話が聞こえてきた。テレビ局の先輩記者が若手カメラマンにこれから行われる締結式の重要性を説いているようだ。

「あなたは歴史を記録するんだよ。今から10年後かはわからないけど、将来リニアが開業したとき、今日の映像は歴史的な節目を示すものとして間違いなく全国で使われる」

「リポートする○○さんの姿も歴史に残るんですね。すごいじゃないですか」

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静岡県とJRが合意文書に署名

リニア中央新幹線の工事は静岡県内のみ着手できていない。JR東海と静岡県の主張が食い違い、県が着工を認めないためだ。JR東海は静岡工区の工期について「着工してから少なくとも10年かかる」としており、当初予定していた2027年の開業は幻となった。着工時期が決まらないと新たな開業時期も見通せない。

【写真】リニア静岡工区着工に向けて大きな前進となった、静岡県とJR東海の水資源に関する合意文書の締結式の様子と、県・JR・国交省が署名した合意文書など

しかし、両者の間で最も大きな争点となっていた大井川の水資源問題で意見がまとまった。2026年1月24日、両者が国の立ち会いの下、合意文書に署名することとなった。着工に向けて大きな前進となる。

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