京阪800系、いったいどこまで「特別仕様」なのか 路面電車・山岳鉄道・地下鉄…乗り入れ先の装置も

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京阪800系 京津線
京阪電気鉄道京津線の「800系」。道路上を走るための車幅灯やびっしりと取り付けられた床下機器が路線の特性を物語る(記者撮影)

いまや一年中、大勢の外国人観光客でにぎわう京都市中心部。JR嵯峨野線やJR奈良線、京福電気鉄道嵐山本線(嵐電)、京都市営地下鉄烏丸線といった市内を走る鉄道や路線バスなどには混雑による問題が指摘されている。

ところが、京都市内から乗り換えなしで行ける利便性にもかかわらず、そうしたオーバーツーリズムとは驚くほど無縁そうな路線がある。

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京都の中心部と琵琶湖を結ぶ

京阪電気鉄道の京津線は山科区の御陵(みささぎ)駅から東、京阪山科駅を経由して逢坂山を越え、滋賀県大津市のびわ湖浜大津駅までを結ぶ。

御陵から西は京都市営地下鉄東西線に直通する。地下鉄東西線は太秦天神川―六地蔵間の17.5kmだが、京津線の車両が途中の御陵から太秦天神川まで乗り入れる。三条京阪で京阪本線、烏丸御池で地下鉄烏丸線、二条でJR嵯峨野線、終点の太秦天神川で嵐電と乗り換えができる。

一方、東端のびわ湖浜大津では、琵琶湖西岸を走る石山坂本線(いしやまさかもとせん)と同じホームに到着。船尾の赤いパドル(外輪)が目を引く遊覧船の乗り場、大津港は徒歩ですぐの距離にある。

【写真】路面電車、急勾配・急曲線の峠を越える山岳鉄道、そして小断面地下鉄…知る人ぞ知る「三刀流」京阪電車「800系」の特別仕様の数々を錦織車庫(滋賀県大津市)で独占取材。特徴が多すぎて、一つひとつ挙げていったらキリがない?
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