京阪800系、いったいどこまで「特別仕様」なのか 路面電車・山岳鉄道・地下鉄…乗り入れ先の装置も

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大阪の淀屋橋と京都の三条を結ぶ京阪本線は、鴨東線(三条―出町柳間)と一体で運用されていて中之島線(中之島―天満橋間)とも直通運転をする。ほかに交野線(枚方市―私市間)、宇治線(中書島―宇治間)という支線がある。これらはまとめて「京阪線」と呼ばれる。

対して、京津線(御陵―びわ湖浜大津間)と石山坂本線(石山寺―坂本比叡山口間)は合わせて「大津線」と称される。大津線はどちらの路線も道路上を自動車と並んで走る併用軌道の区間があるのが特徴だ。京津線には全国で3番目に急な61‰の勾配区間もある。

地下鉄の太秦天神川から京津線のびわ湖浜大津まで通して乗っても約34分、16.3kmの短い区間に、地下鉄、急勾配・急曲線の山岳鉄道、路面電車と3つの顔がある。

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地下鉄直通用として1997年に登場

この京津線の運用を一手に担っているのが京阪の「800系」だ。1997年10月12日、直通先の地下鉄東西線二条―醍醐間の開業と同時にデビューした。4両編成8本が在籍する。

運転台がある先頭車はセミクロスシート、中間2両は通勤電車で一般的な窓を背にしたロングシートと、車内のほうも沿線風景に負けず、バラエティに富んでいる。

京阪800系 先頭車 クロスシート
先頭車の車内はセミクロスシート。車窓を楽しみたい人に向いている(記者撮影)
京阪800系 中間車車内 ロングシート
中間車の車内はロングシート。通勤通学時間帯など混雑時に乗り降りがしやすい(記者撮影)
【写真の続き】「800系」の車内。観光客には前面展望も楽しめるクロスシート、通勤通学利用には乗り降りしやすいロングシートが向いている。どっちに乗りたい?
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