「日本一美しい…」人気高まる国鉄倉吉線の廃線跡 観光資源として再評価、鉄道路線として復活も?

旧国鉄倉吉線の廃線跡は竹林の中にあり、「日本一美しい廃線跡」として人気だ。写真の女性のようにこの廃線跡で友人などと訪れ写真を撮り合い、SNSに投稿する例が相次いでいる(写真:寺阪利紗子)
山陰地方の鳥取県中部に位置する倉吉市。その中でも近年、SNSなどで話題を集めているのが「日本一美しい廃線跡」と呼ばれている旧国鉄倉吉線廃線跡(以下:「廃線跡」)だ。そんな廃線跡が今、観光の目玉としてSNSで話題となっている。
延伸計画もあった倉吉線
倉吉線は、1912年に現在の倉吉駅と倉吉市中心部の打吹駅を結ぶ「倉吉軽便線」として開業したことに始まる。幾度かの延伸を重ね、1958年に山守駅まで延伸開業した。一時期は、「南勝線」と称し、山守駅からさらに中国山地を越えて岡山県の姫新線・中国勝山駅までを結ぶ延伸計画も存在し、実際に起工式まで行われた。しかし、用地取得や工事など具体的な動きに入ることはなく、1980年の国鉄再建法の制定を受け工事が凍結。倉吉線についても、倉吉市中心部に駅があるという好立地を生かして利用者の回復を試みようとする動きも行われず、利用者の減少などを理由に1985年に倉吉―山守間の全線が廃止された。
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