便利になる?「ホノルルの鉄道」が空港へ延伸開業 「誰も乗らない」と言われてきたが利用者増に道筋

ハワイ・ホノルルを走る鉄道路線「Skyline(スカイライン)」の第2期延伸事業が完成した。今回の延伸開業区間は第1期区間の終点、アロハスタジアム駅からミドルストリート・トランジットセンター駅までの約8.3kmだ。
2023年6月30日にホノルル市街地の西側に広がる新興住宅エリアのイーストカポレイ駅とアロハスタジアム駅の間が第1期区間として開業してから2年あまり。これまでは利用者が少なく、「誰も乗らない」と批判されてきたが、今回の延伸区間にはパールハーバー・ヒッカム統合基地、ダニエル・K・イノウエ空港(ホノルル国際空港)など需要の多そうな場所に駅が設けられ、利用者増の期待は高まる。
渋滞なし「時間に正確」をPR
「Skyline, always on time(スカイラインはつねに時間に正確です)」――。ホノルル市があるオアフ島内のテレビで流されているスカイラインのCMである。車社会のホノルルでは道路渋滞がもたらす遅延が日常茶飯事である。
大量輸送、環境配慮など鉄道のもたらすメリットにはさまざまなものがあるが、ホノルル市は時間の正確性を最大のメリットとして訴えている。逆に言えば、それがホノルル市民にとっていちばんの悩み事なのだろう。
10月16日(現地時間)の開業を控え、その前日となる15日にミドルストリート・トランジットセンター駅で開業記念式典が行われた。
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