便利になる?「ホノルルの鉄道」が空港へ延伸開業 「誰も乗らない」と言われてきたが利用者増に道筋

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ただ、旅行者には朗報がある。16日にスカイラインの延伸開業と同時に、ワイキキと空港を短時間で結ぶ「Wライン」という路線バスが開業したのだ。

停留所の数が従来の路線バスよりも格段に少なく、所要時間は40分に短縮された。ワイキキエクスプレスとでもいうべき存在だ。ホノルル交通サービス局のJ・ロジャー・モートン局長は「ホノルルの公共交通をワールドクラスの水準に引き上げたい」と意気込む。

Honolulu Skyline Middle Street Transit Station
第2期区間の終点、ミドルストリートトランジットステーションのホームに停車する列車=2025年10月15日(記者撮影)

「アラモアナセンター」延伸に期待

とはいうものの、いちばん望ましいのは空港とワイキキを結ぶ鉄道が実現することだ。だがワイキキへの延伸は計画すらない。シビックセンター駅とワイキキの間をシャトルバスで結ぶというアイデアもあるようだが、せっかくならアラモアナセンターまで延伸したいところだ。

Honolulu Skyline Phase2 Extension Inaugural Ceremony
第2期区間開業前日の関係者向け試乗会の様子=2025年10月15日(記者撮影)
【写真と図をもっと見る】ハワイ・ホノルルの鉄道「スカイライン」の第2期区間が延伸開業。路線のルートや開業前日の関係者向け試乗会の様子など

ワイキキとは目と鼻の先にあり、路線バスだけでなく “トロリー”と呼ばれるワイキキの主要スポットを巡回する観光バスもアラモアナセンターに乗り入れているので、空港に到着した後、アラモアナセンターで買い物や食事をしてからホテルにチェックインする、帰りはアラモアナセンターで買い物をしてから空港へ向かうといったことが可能になる。

アラモアナセンターへの延伸は日本人だけでなく、本土に住むアメリカをはじめ、世界中の観光客が望んでいるはずだ。

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大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げ。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に定年退職後の現在は鉄道業界を中心に社内外の媒体で執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京交通短期大学特別教養講座講師。休日は東京都観光ボランティアとしても活動。

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