便利になる?「ホノルルの鉄道」が空港へ延伸開業 「誰も乗らない」と言われてきたが利用者増に道筋
現在は第3期として東側のシビックセンター駅までの延伸工事を行っており、2031年に完成する予定だ。シビックセンター駅の周辺は官庁街で、1つ手前のダウンタウン駅はオフィス街。ほかにハワイ大学ホノルルコミュニティカレッジの最寄り駅となる駅もできる。第3期が完成すれば、通勤・通学での利用が格段に増える。

その後は世界最大の屋外ショッピングモールとして知られるアラモアナセンターへの延伸計画もあるが、資金難から中断となっている。着工・完成などのスケジュールについて、スカイラインを運営するホノルル高速鉄道公社のロリ・カヒキナCEOは、「シビックセンター駅まで開業した後の計画である」というコメントにとどめ、明言していない。

空港からワイキキへは便利になる?
空港から観光の中心地であるワイキキへの移動手段としては、民間のシャトルバス、タクシー、レンタカー、ライドシェア、そして路線バスがある。路線バスは安価だが停車駅が多く1時間以上かかるという難点がある。空港アクセス鉄道や空港リムジンバスなどがある世界の主要都市と比べると、ホノルルの空港アクセスは見劣りする。

そこで観光客にとって気になるのは、スカイラインの延伸開業によってワイキキの往復が便利になるかどうかだろう。
残念ながら、答えはノーだ。ミドルストリート・トランジットステーションから路線バスに乗り継いでワイキキに行くこともできるが、これでは空港から路線バスに乗るのと変わらず、スカイラインに乗る意味がない。
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