東武とJR四国が「異例コラボ」意外に深い関係性 「スペーシアX」車内に「伊予灘」アテンダント

関東の1都4県に路線網を広げる東武鉄道と四国4県をカバーするJR四国。両社の営業エリアは遠く離れすぎていて、たいして縁がないように見える。
JR四国の本社がある高松から東京までは寝台特急「サンライズ瀬戸」が毎日、JR西日本・JR東海・JR東日本の在来線(営業キロで804.7km)を走り抜けている。
だが、大手私鉄の東武鉄道と……となるとやはり接点が思い浮かばない。
東武とJR四国が初コラボ
共通点をあえて見出すとすれば、路線にカタカナを含むやや長めの愛称を付けているところだろうか。東武鉄道は伊勢崎線の浅草・押上―東武動物公園間を「東武スカイツリーライン」、野田線を「東武アーバンパークライン」と呼んでいる。
一方のJR四国も、徳島線を「よしの川ブルーライン」、牟岐線を「阿波室戸シーサイドライン」、予土線を「しまんとグリーンライン」と名付けており、沿線活性化につなげたい考えだ。
ほかに、東武鉄道は「クレヨンしんちゃん」、JR四国は「アンパンマン」と、集客の強力な助っ人となるアニメキャラクターにゆかりの地を沿線に抱えている――これぐらいしか思い浮かばない。
このようにあまり縁がなさそうな東武鉄道とJR四国が2025年8月23日、初めてのコラボ企画を実施した。舞台は浅草駅発・東武日光行きの「スペーシアX」の車内で、JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」のアテンダントが「おもてなし」をするという内容だ。
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