東武とJR四国が「異例コラボ」意外に深い関係性 「スペーシアX」車内に「伊予灘」アテンダント

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スペーシアXの目的地、日光・鬼怒川エリアでは東武が2017年8月から蒸気機関車「SL大樹」を走らせている。同エリアの観光コンテンツの1つとして定着したSL大樹も、JR四国の存在を抜きにして語れない。

東武はSLの運行にあたって全国の鉄道会社に協力を仰いだ。3両ある主役のSLのうち、1号機の「C11形207号」はJR北海道から借り、2号機の「C11形325号」は真岡鉄道から譲り受けた。SL機関士の養成には秩父鉄道や大井川鉄道、真岡鉄道に力を借りた。

自動列車停止装置(ATS)を搭載する車掌車はJR貨物とJR西日本、ディーゼル機関車(DL)はJR東日本の出身。機関庫がある下今市駅と鬼怒川温泉駅の転車台は、それぞれJR西日本の長門市駅(山口県)と三次駅(広島県)から運ばれてきた。

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SL大樹の客車はJR四国から

そして客車を提供したのがJR四国とJR北海道だ。JR四国からは夜行列車「ムーンライト高知・松山」のグリーン車として活躍した「12系」2両と、「14系」4両を譲り受けた。

いずれも旧国鉄時代に製造された。このうち12系客車は東武で展望車に生まれ変わった。14系客車は登場時の青い車体に白いラインの塗装で、国鉄が旧型車両に使用していた「ぶどう色2号」と呼ぶ茶色系の塗装になった車両もある。

東武 14系スハフ14形 JR四国 譲渡
「SL大樹」の14系客車「スハフ14 5」はJR四国から譲り受けた(記者撮影)
【写真をもっと見る】乗務員室には「手ブレーキ」。ここで見かけるとは思わなかった懐かしい「西鹿児島」の駅名も。JR四国からやってきた14系客車「スハフ14 5」の車内
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