JR奈良アクセス特急「まほろば」は観光列車なのか 「安寧・悠久」ツートップで攻め、近鉄を意識した?

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JR西日本 683系 安寧・悠久編成
JR西日本の特急車両「安寧・悠久」編成と、デザインを担当したGKデザイン総研広島の佐藤伸矢取締役(右)、JR西日本の関係者ら(記者撮影)

近年、観光地としての奈良に注目が集まっている。経路検索アプリ大手のナビタイムジャパンが4〜5月に訪日外国人観光客の滞在状況を分析したところ、大阪・関西万博への訪問とあわせて滞在した場所は奈良公園が1位だった。

2位以下はユニバーサル・スタジオ・ジャパン、大阪城天守閣、大丸心斎橋店といった同じ大阪市内にあるレジャー施設、観光名所、商業施設、そして京都観光の定番である清水寺や金閣寺など。これらを抑えての堂々の1位だから恐れ入る。奈良公園は約1400頭もの鹿が生息していることで有名だが、東大寺、興福寺、春日大社、正倉院などの名所が隣接していることも人気の理由だ。

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奈良への特急に新デザイン車両

そんな奈良を鉄道アクセスの面から後押しすべく、JR西日本が動き出した。同社は大阪・新大阪―奈良間に特急「まほろば」を土休日の臨時列車として運行しているが、「まほろば」を3月から定期運行化するとともに、新たにデザインされた車両を2編成導入したのだ。

【写真】奈良らしさを意識した2本の特急車両、金色で華やかさを感じさせる「安寧」と、落ち着いた灰渋色が基調の「悠久」。特急サンダーバードなどで運用した683系車両を全面リニューアル、車内には国宝のレプリカも

2編成のうち、まず4月に「安寧」編成が先行して運行開始した。そして、10月18日からは「悠久」編成が運行する。さらに10月・11月の一部の土休日4日間において、京都―奈良間を結ぶ臨時特急「いにしへ」にも安寧・悠久編成が投入される。

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