小田急ロマンスカー「VSEと性格真逆」EXEの将来 通勤と観光に柔軟対応、次世代特急で置き換え
東京・新宿と箱根または湘南を結ぶ小田急電鉄の特急ロマンスカーは、観光と通勤の両面で毎日多くの人に利用されている。同社が新たな拠点を置く神奈川県海老名市にも「ロマンスカーミュージアム」を設けるなど、「小田急の顔」であることは昔も今も変わらない。
国内外から訪れる観光客には大きな前面窓の展望席を備えた車両、通勤客には乗車定員が多く柔軟な運用ができる車両をそろえ、それぞれのニーズに応えてきた。
VSEの後継車両でEXEを代替
同社は9月9日、2029年3月の運行開始を目標とする新型ロマンスカーの設計に着手したと発表した。内外装デザインは新たにCOA(コア)一級建築士事務所、車両設計は従来の日本車輌製造が担当する。設計の着手は9月2日付。今後、約1年かけてコンセプトやデザインの検討を進めていくという。
同社は新型ロマンスカーについて「これまでの伝統や歴史、たくさんのお客さまとともに育んできたロマンスカーブランドを継承しながら、国内外のお客さまに一層上質な移動時間を提供できる車両にしていきたい」と説明。そのうえで、現役のロマンスカーのなかでもっとも古いEXE(30000形)未更新車の「代替」、すでに引退しているVSE(50000形)の「後継」と位置づけた。
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