オーストリア鉄道「新型レイルジェット」の大進化 特急車両も「低床化」でバリアフリーを徹底
オーストリア鉄道(ÖBB)と車両メーカーのシーメンスは2024年3月22日、ウィーン中央駅に隣接するカートレイン発着ホームにて開催されたプレス向けイベントにおいて、同国の優等列車「レイルジェット」の第2世代となる「レイルジェット・ジェネレーション2(Railjet generation 2)」を同日から運行すると正式に発表した。
2018年にシーメンスへ発注された第2世代の新型客車は、当初2022年から営業を開始する予定だったが、約2年遅れでようやく運行開始にこぎつけることができた。2008年に誕生した初代レイルジェットから約16年、大きな進化を遂げた第2世代はどのような車両なのか。
初代より2両多い9両編成に
レイルジェットはÖBBを代表する優等列車で、2008年に運行を開始。7両編成の客車に電気機関車を連結した形の列車で最高速度は時速230kmを誇り、現在はオーストリア国内都市間のほか、チェコやドイツなど周辺6カ国の主要都市を結んでいる。
新型レイルジェットは、初代で採用されたシーメンスの客車プラットフォーム「ヴィアッジョ(Viaggio)」の次世代型にフルモデルチェンジしている。そのため、新たに認証試験を行う必要があり、それに時間を要したことが運行開始の遅れにつながった。
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