西武鉄道には東京都心にターミナルを置く池袋線と新宿線という2大幹線を中心に計12の路線がある。
そのなかにはユニークな路線が揃っている。例えば、距離がいちばん短いのは豊島線で練馬―豊島園間の1kmしかなく、全線が豊島区でなく練馬区にある。また、武蔵境―是政間を結ぶ多摩川線は、唯一ほかの西武線と接続しない「飛び地路線」となっている。
とくに個性が際立つ山口線
西武線で唯一、と言えば東京都東村山市の多摩湖駅と埼玉県所沢市の西武球場前駅を結ぶ山口線にも当てはまる。ワンマン運転の単線で、都県境をまたぐ“越境路線”だが、距離は2.8kmしかない。途中駅は西武園ゆうえんち駅のみ。カーブと勾配が連続する路線にふさわしく、その歴史には紆余曲折があった。



















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