西武レオライナー「8500系」オンリーワンの存在感 大手私鉄唯一の新交通システム「山口線」専用車両

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1950年、軌間762mmの軽便鉄道の「おとぎ線」が開業、当時は遊戯施設の位置づけだった。1952年に多摩湖ホテル前駅とユネスコ村駅を結ぶ地方鉄道の「(旧)山口線」となり、1972年からは小型蒸気機関車が走るようになった。1985年に案内軌条(ガイドウェイ)式の新交通システムへと転換し、「レオライナー」の愛称が付けられた。

2021年春までは多摩湖駅は「西武遊園地」駅、西武園ゆうえんちは「遊園地西」駅という名称で、西武園ゆうえんちのリニューアルに伴い変更された。駅名を見るとレジャー路線のイメージが強いが、通勤通学の利用も多い。

案内軌条式鉄道の路線は大手私鉄で唯一。路線の開業から活躍する「8500系」もユニークな車両だ。鉄製のレールと車輪による普通鉄道とは異なり、ゴムタイヤを履いている。

西武8500系 ゴムタイヤと集電パンタグラフ
8500系はタイヤで走行。側面のパンタグラフ(手前の上)から電気を取り込む(記者撮影)
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1985年にデビューした

8500系という形式名は1985年に登場したこと、1両の長さが8.5mであることから付いた。4両固定の「V1」「V2」「V3」編成が3本在籍する。

現在は3編成それぞれ異なる車体色で、V3編成はデビュー当時の青・赤・緑の「ライオンズカラー」をまとっている。各車両中央の1カ所に片開きの乗降ドアを配置。車内は全席がクロスシートで車窓を楽しめるようになっている。

西武8500系 車内
クロスシートが並ぶ8500系の車内。乗降ドアは車両中央にある(記者撮影)
【写真の続き】8500系の車内は車窓を楽しむことができるクロスシート。目を凝らして座席の表地を見ると、実はある模様が隠されている
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