電車が海の上を走る、英国「桟橋鉄道」なぜできた? 19世紀に誕生、陸から遠く離れた船着き場への足
イギリスの南海岸に、離島・ワイト島がある。ロンドンがあるイングランドでは最大の島で、面積は380平方キロメートルと淡路島の3分の2ほどだ。本土のイングランド側からソレント海峡を連絡船で渡り切ると、長い長い桟橋の突端で降ろされる。
船から陸上への足は桟橋、つまり「海の上」を走る2両編成の電車だ。
なぜ桟橋に鉄道が?
日本では見られず、イギリスでも珍しい桟橋を走る鉄道だが、これは“観光列車”ではない。桟橋の先端に連絡船のターミナルがあり、その真横に鉄道の終着駅・ライドピアヘッドがある。ピアヘッドは「桟橋先端駅」と訳すとわかりやすいかもしれない。
鉄道が走るほどの長い桟橋が造られた経緯、そしてこの鉄道「アイランドライン(Island Line)」について説明したい。
ライドピア(Ryde Pier)と呼ばれる桟橋自体は、イギリスで世界初の鉄道が実用化されるより10年以上早い1814年に完成した。長さは約700mもある。ワイト島の北岸は遠浅で、そのままでは本土と行き来する船が着岸できない。長い桟橋を造ったのは、本土から船で来る人々が島内のほかの場所に向かってしまわないようにするためだった。


















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