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電車が海の上を走る、英国「桟橋鉄道」なぜできた? 19世紀に誕生、陸から遠く離れた船着き場への足

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長らく蒸気機関車が走っていた桟橋鉄道だが、1967年に第三軌条方式で電化され、それ以降はロンドン地下鉄の中古を改造した車両が使われてきた。近年も施設更新のために数回のリニューアル運休を実施しており、結果として21世紀の今になっても、船着き場に向かって電車が海上をトコトコ走るという奇妙な風景が残った。

現在走っているのは、2021年以降に投入された484形で、もともとは1980年代に製造され、ロンドン地下鉄のディストリクト線を走っていた車両だ。かつて首都の地下を走っていた車両が、現在は海の上を走っている。

アイランドラインの484形電車。元ロンドン地下鉄の車両を改造した(筆者撮影)
【写真】先代の車両も元ロンドン地下鉄の電車だった。引退後に保存されている赤い旧型車両

「観光客のため」ではない地域の足

ワイト島は夏になると大規模な音楽祭が開かれるなどリゾート地としての顔を持つが、桟橋鉄道は観光客のために走っているわけではない。むしろ、日常的に本土に向かう通勤通学客のために存続する大事な交通インフラだ。

筆者が訪れたのは体感温度がマイナスに達する極寒の12月の週末だったが、島民らで船内はにぎわっていた。つまり、本土側の鉄道ネットワークとワイト島を結ぶ「最短ルート」として日常利用を支えているわけだ。

ロンドン市内のターミナル駅であるヴィクトリア駅、またはテムズ川南岸のウォータールー駅からワイト島へ向かう場合、列車は軍港があるポーツマスハーバー駅が終点となる。乗客は改札を出ずにそのまま連絡船に乗り換えられる。

桟橋の先端で船を降りれば、目の前がライドピアヘッド駅だ。桟橋を渡り終えると列車はそのまま島内の路線に直通するほか、島内を走るバスにも乗り継げる。このため、アイランドラインのダイヤは「船との接続」を強く意識している。

【写真を見る】電車が海の上を走る、英国「桟橋鉄道」なぜできた? 19世紀に誕生、陸から遠く離れた船着き場への足(25枚)

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【別ルートは「ホーバークラフト」】

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