
能勢電鉄の「1700系」は、前面の窓下にライトがない「古きよき阪急スタイル」を受け継ぐ最後の車両だ(撮影:伊原薫)
阪急電鉄宝塚線の川西能勢口駅から北に路線を延ばす、能勢電鉄。1913年に開業したこの私鉄は、開業からほどなくして阪急の資本参加を受け、以降は同社と密接な関係を保ってきた。車両も阪急から譲受または借り受けたものが大半であり、現在は全車が元阪急車である。
最後に残った「1757編成」
10年ほど前までは、現在に続く“阪急デザイン”を確立したとされる阪急2000系と2100系が、それぞれ1700系と1500系に改番されて主に活躍していた。
このうち後者は2015年から導入された5100系(旧:阪急5100系)に追われる形で翌年に全車が引退。前者はその後も5100系とともに主力の一端を担っていたが、2018年から7200系(旧:阪急7000系)の導入が始まると、必要車両数の減少と相まって徐々に数を減らした。
現在は、1757編成の4連1本のみが最後の活躍を続けている。
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