国鉄・JR列車本数の推移で読み解く「急行衰退史」 65年間の時刻表でわかった特急との主役交代劇

国鉄時代に高山本線を走っていた急行のりくら(masamura/PIXTA)
現在は急行が1本もない
JRグループから毎日運転される急行列車が消滅してから来年で10年となる。時刻表2025年7月号を見ると、巻頭の記号の説明のところに急行列車のマークと、それが急行列車である旨の説明が記されているが、JR線の時刻が掲載されている箇所には急行列車の表示のある列車が1本もない。JR線と一緒に掲載されている第三セクターのスペースに9本あるだけだ(えちごトキめき鉄道4本、明知鉄道2本、秋田内陸縦貫鉄道3本)。
にもかかわらず、巻末のJR線営業案内のページに急行料金の料金表が出ている。なんだかよくわからない感じだ。
そこで、現在は1本も運行されていないJRの急行列車の運転本数を過去の時刻表でチェック。どのような本数の増減を経て急行列車が消滅していったのかを調査してみた。
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