天空は高野線の山岳区間を専門としており、3月〜11月は水・木曜日を除いて平日は橋本―極楽橋間(19.8km)を2往復、土・休日は3往復する(水・木曜日が休日の場合は運行)。12月〜2月は土・休日だけの運行となり、2往復のダイヤが設定されている。
4両編成の極楽橋側2両が指定席車両、橋本側2両が自由席の一般車両。座席指定車両に乗るなら、運賃のほかに座席指定券(大人520円)が必要になる。
だが、個人で利用する場合、インターネットによるチケットレスサービスが一般的な現在でも電話予約しか受け付けていない。乗車日の10日前から前日までに専用の予約センターに電話で申し込んだうえ、当日に窓口で座席指定券を引き取る。
わざわざ乗ってみると…
号車や座席番号は指定できない。空席があれば当日券も販売しているが、難波から極楽橋まで直通する便利な電車が走るなか、橋本でいったん降り、乗り換えのための時間を過ごさなければならない。帰りの座席指定券はケーブルカーに乗る前に高野山駅で入手する必要があるなど、天空に乗車するのはいくつかの難関がある。
それでもわざわざ乗ってみる価値はある車両といえそうだ。急勾配・急曲線をこなしながら山を登っていく極楽橋行きの場合は、基本的に進行方向に向かって右側が谷となっている。天空の指定席車両はこの“谷側”の眺めを存分に楽しめそうな仕掛けが随所にみられる。

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