行き着く先は「こんぴらさん」香川ご当地鉄道事情 JR土讃線に「ことでん」…昔はもっと多かった?

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琴電琴平駅前には金刀比羅宮の鳥居。金刀比羅宮の奥社までは1368段の石段を登らねばならない (撮影:鼠入昌史)

人はみな、こんぴらさんを目指す――。

香川県琴平町にあるこんぴらさんこと金刀比羅宮(ことひらぐう)は、海上交通の守り神として知られる。江戸時代、「こんぴら参り」は伊勢神宮への「おかげ参り」と並んで庶民の間で大流行。いまでも歌い継がれる民謡『金毘羅船々』も江戸時代後期に広まった。金毘羅船々追手に帆かけてシュラシュシュシュ。

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参詣路線として始まった

瀬戸大橋で本州と繋がっている現在はもちろん、連絡船で結ばれていたその昔も、香川県は四国の玄関口だった。人々は、瀬戸内海は塩飽(しわく)諸島を船で渡って四国へ。香川県の鉄道も、そうしたこんぴらさんへの思いから始まったのである。

1889年、四国では愛媛県の伊予鉄道に次ぐ2番目の鉄道路線として、讃岐鉄道丸亀―琴平間が開通した。琴平駅は金刀比羅宮の玄関口として設けられたもので、いうまでもなく参詣路線だ。そうして香川県の鉄道の歴史は動き出す。

【写真】県都の玄関口、高松駅へは山陽新幹線の岡山駅から「快速マリンライナー」で1時間弱。私鉄の「ことでん」も存在感。香川県にはどんな鉄道路線が走っているのか?
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