行き着く先は「こんぴらさん」香川ご当地鉄道事情 JR土讃線に「ことでん」…昔はもっと多かった?

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琴平線をはじめとすることでんの3路線は、高松の中心市街地に巨大な駅ビルを持つ瓦町駅をターミナルとしている。

琴平線と長尾線はいずれも瓦町駅からJR高松駅前の高松築港駅まで乗り入れ、志度線は全列車が瓦町発着と、運行形態が3路線で微妙に異なっているのも特徴だ。

ことでん3路線乗り入れるターミナル・瓦町駅。高松中心市街地に巨大な駅ビル(撮影:鼠入昌史)
【写真】県都の玄関口、高松駅には山陽新幹線の岡山駅から「快速マリンライナー」で1時間弱。私鉄の「ことでん」も存在感。香川県にはどんな鉄道路線が走っているのか?

JRと私鉄がすみわける

私鉄3路線のターミナルとJRのターミナルが少し離れた場所で共存している点を含め、松山ともよく似た構造といっていい。私鉄と元国鉄・JRがせめぎ合いつつも共存するのが、四国の鉄道の特徴なのだろうか。

金刀比羅宮を中心に据えると、どうしたってことでん琴平線が際立って見えるもの。しかし、長尾線も志度線も、四国のお遍路には欠かせない寺院の近くを通る(長尾線終点には長尾寺、志度線終点には志度寺がある)。だからこれらの路線に乗れば、お遍路姿の人を決まって見かけるのも香川県ならではだ。

もちろん、JRの予讃線や土讃線、また高徳線もお遍路にはなくてはならない鉄道路線。本来ならば歩いて巡るのが筋なのかもしれないが、“鉄道で巡るお遍路”、時間ができたら香川県は高松を起点に始めてみたいものである。

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鼠入 昌史 ライター

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そいり まさし / Masashi Soiri

週刊誌・月刊誌などを中心に野球、歴史、鉄道などのジャンルで活躍中。共著に『特急・急行 トレインマーク図鑑』(双葉社)。

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