讃岐鉄道はのちに山陽鉄道への合併を経て国有化。その後線路を西へ、また南へと延ばしていった。現在のJRの予讃線と土讃線である。
予讃線は高松―今治―松山―宇和島間を結ぶ四国随一の大動脈で、香川県内は高松―箕浦間。途中には坂出・宇多津・丸亀・多度津・三豊といった諸都市が並ぶ。四国では珍しい電化路線で、特急「いしづち」「しおかぜ」が八面六臂の活躍を見せている。
土讃線は多度津―高知―窪川間。四国の中央部を貫いており、香川県内には善通寺や琴平など。こちらは特急「南風」が看板だ。
特急列車が集まる県都の玄関口
いずれも特急列車は高松駅がターミナル。高松駅は江戸時代には水戸徳川家に連なる松平氏が治めた12万石の城下町にして、県都・高松市の玄関口だ。東京とは寝台特急「サンライズ瀬戸」で結ばれていて、琴平駅まで延長運転されることもある。
駅前広場の向こうに高松城が控え、北側に接する高松港は宇高連絡船が本四連絡の中心だった時代の港であった。いわば、高松は四国の鉄道の起点といっていい。



















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